企業ロゴに小文字が多くなって来た。

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本日も東京地方、まずまずの寒さでございます。そして乾燥しておりますので火の元にはご注意いただきたく存じまする。

昨日のブログでは三菱やムヒ、キンチョーなどのロゴの変遷をちらっと見てみたのですが、デザイン的にAからBに変わったという単に表面的なことだけでなく、ロゴが変わるということはその企業に何か変化が起こったということです。業務体制の見直しに伴うことであったり、勢いを世間に知らしめるために心機一転装いも新たにということであったりと動機は様々です。

マークを持つということは昔からあったことで、家紋なんてのもそれぞれ持っていたわけです。その家とか組織の由来から現在だからどーなんだ的な説明をしようとすると長ーい講釈が必要になることも、マークひとつで皆に認識してもらえるという便利な記号なわけです。葵の御紋なんかはまさにそのことですねぇ。権威の象徴、ブランドの象徴。
葵の御紋
水戸黄門の視聴率が最高に上がる瞬間でした。

そんなわけで我々グラフィックデザインやウェブデザインをする人間はクライアント様からCI, VIの話があるとご意向を伺って、結構時間をかけてアイデアをひねり出します。たいていはコンペ形式なので自ずと気の抜けないシステムになってますのでとことん模索します。ロゴのデザインのバリエーションだけで言えば、かつて少なくとも20案くらいはラフ作ってみました。他社の話を聞くと大手相手で50や100は当たり前みたいな話を聞いてひっくり返りそうになりましたが、あらゆる可能性を探るという意味ではこのくらいが普通なのかもしれません。そんな熾烈な戦いや競争を経て、一般公開となるわけです。きっとムヒやキンチョーのロゴもそんな中から選ばれたものなんでしょう。

最近の企業ロゴの傾向として見えているのは、小文字だけのものが増えたなぁということです。たいていは大文字でSONYとかFENDIというふうに歴史ある企業なんかは威風堂々たる存在感を示しております。別にそれはローマ字でなくても漢字で堂々とロゴとして表示し続けている企業もあります。コルゲンコーワの興和グループの興和紡績株式会社ではまだこの書体が使われていますが、もうイイ悪いではなく古典的な何かを感じます。
興和
そんなロゴもまだまだある中で、最近よく目にするのが先ほども触れた小文字アルファベットのみのロゴ。こういうロゴの企業はここ10年くらいに出て来てネットとの繋がりが深かったりします。ebay、twitter、facebook(これは大文字もある)から余計にそんな気がするわけですが、特にネット企業でなくても従来の重厚感や威圧的なイメージから親しみやすさや優しさといったイメージで接したいという希望があるようです。昔、電電公社だったのがdocomoになったわけです。
ebayは最近こんな風にロゴ変わりました。
ebayロゴ
そしてマイクロソフトも変わっていた!
microsoftロゴ
最初勢いのあった企業のロゴって割と太く強くというイメージのものが多くて可読性も良くないものだったりするのですが、段々と無難な書体になって行くのはよくあるパターンです。(あっ!ウチもか…)

今日のように時代の流れが早いとデザインの寿命も短くなりました。その時代ではカッコイイ、クールなイメージだったものが数年後に見るとすごくダッさーく感じてしまいます。先ほど無難な書体って書きましたが、いつ見ても古さを感じさせないものがあります。アルファベットで言えばヘルベチカやフーツラといった書体(フォント)です。きっといつかどこかで見覚えがある書体(フォント)だからなんでしょう。時代の荒波をかいくぐって来た企業がロゴを変えるとき、ヘルベチカやフーツラに収まって行くのも分かるような気がします。

90年代に出て来たフォントでMyriadというのがありますが、今をときめくIT系の企業がよく利用しています。adobeとかiPhoneとか…。こんな書体。
myriadフォント
これらも10年後ロゴとして組まれているものを見たら古く見えちゃうんだろうか…。

ちなみに、the quick brown fox jumps over the lazy dogというのはaからzまでの26文字を使って出来た文章で、書体を確認、比較するためにも利用されます。パングラムって言います。一種の言葉あそびかなぁ。

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