モノはあるけど体験する機会がないのでは?先に体験があって必要なモノはそこから出て来る。

ここ最近、買い物はネットで済ませることが多くなってしまっている。徹底すれば一歩も外に出ないで生活が続けられるくらい、ネットで必需品を手に入れることが出来るようになっていることにも気がついたw そして見てはいけない値段で売られていることに気付くこと多々ありで、得した気分になったり困惑したり…

Amazon画面

最寄り駅近くに大型ショッピングセンターがあって、日用品はそこで大丈夫!的な規模のもの。デカ過ぎて目的の小さな商品を探すのにひと苦労するんだけど、先日靴底の修理用チューブ剤を探したけど、これといったものが見つからなかった。

店全体の規模はデカいんだけど、結果的に広く浅くの品揃えなので、日常的にそれほど必要ではないモノは、いろいろ比べて選べるほど揃っていない状態。まぁ業者と取引するにも限度があるだろうし、それほど売れるものではないなら、この一社のものでOKということになるよなぁ。

となれば、Amazonで検索すればいいんぢゃね? となってしまって、目的の商品があれこれ選べる状態で見せられるともう、そこから選んで買うことに決まってしまいます。多くの人がそのことに気がついてしまっている。

商品のヴァリエーション例

こんな感じでヴァリエーション出て来て、とことん値段にこだわるならカカクコムなんかでも追求していけるし。

メーカーとしては買ってもらえればいい。ということなら町の小売店であれ、ネット上であれ構わないのだろうが、町でお店をやってる側としてはネットに客を奪われたままではいられないハズ。なら自分でもネットで売ればいいぢゃないかと今から始めても、Amazonをはじめ多くの先行者の存在に太刀打出来るもんでもないからホントにどうしたらいいのォ〜!!! という思いだろなと。

他人事のように書いたけど、かつて自分の会社でモノ作って売ることやってみたのでその難しさは体験済みだし、今もネットでモノを売るクライアントさんいくつか担当させてもらっているので、全く他人事というわけではない。

「似たようなモノが多くなった」「これ以上価格を下げられない」「小さなパイの奪い合いだ」などよく聞くわけですが、そういう状態ならそこから抜け出すしかないのでは? これまでにない商品の開発だろうか!? 買え買えとより多くの宣伝広告をすることだろか!?

今や会社でもお店でも学校でも個人でもネットで発信することはやっているし、さらにチラシ作って配ることだってやってる人はやっている。もうそういうことは普通といえば普通… とは言え、あまりにプッシュすると鬱陶しがられる。

例えば『サカナ釣り』の道具。これ、釣りをしない人から見たらあの釣り竿の数、どれも同じようなモノなんぢゃないの!? と思われてるんだろなと。で、その業界の人は、いやいやそれぞれ目的に合わせた作りになっていて、これはあーでこーでと長い説明が始まりますw まぁそうなんだろうけど、結構好きで長く釣りやってきてる自分でさえ、ヴァリエーションが多過ぎて把握しきれておりません。新しく出て来たもの、それが自分にとって必要な理由がさっと出て来るだろか!? 特にその似たようなモノをすでに持っている場合。その理由がわからないと購入することは遠のくと思うのだ。

和竿

多過ぎて迷ってしまうの前に、そもそもどこで釣りなんてできるの!? という基本的なところの問題解決と、一歩踏み入れるためのキッカケ作りがまず必要な状況なんぢゃないだろか。小さなパイをデカくしていくこととか。

例えばサーフィン。やったことがないし今までやってみようと思ったことがない。そんな時間があったら同じ海に行くなら釣りをする! ということだったので、これからもやってみようと思うことはないかもしれない…。自分からサーフィンやってみようと思うにはどんなキッカケがあればいいのだろうか!? それやってみたら楽しいかも! と思えるキッカケがあるかないか…。釣り竿同様、かなりありそうなサーフボードからどれ選んでいいのかわからないけど、それは大きな障壁ではないのだと思う。

実は最近サーフィンではなく、SUP(Stand Up Paddle board 通称サップ)を始めまして、ハードルが高そうに見えることに一歩踏み出すことを経験したところです。

SUPしてるところ

ここ数年、夏場に江ノ島あたりに行くとSUPやってる人を見るようになってそれで知ってはいたけど、櫓で漕ぐサーフボードくらいにしか思ってなくてw、それだけで特に反応を示しませんでした。

個人的に運河の護岸のあり方に興味を持ってあれこれ調べているうちに、こんなブログ見つけたんですね。
【追跡】桟橋の「管理者」を探せ!
実録!警視庁24時

東京湾奥、地元の江東区の数ある運河の護岸のありようについて、同じこと考えている人いた! ってんで後日こちらからコンタクト取ることになり、それがキッカケでSUPの楽しさやそれを通じて護岸のあり方や親水性についての話を聞くにつれ、自分でもSUPをやってみたくなった。いつも陸側から見ているものを運河上から見られる!

そしてこうして仲間に入れてもらって楽しかったですねぇ。
先を行くSUP仲間…

自分の趣味のシーバス釣りにこのSUPを導入したら何が起るか!? とか、運河というそもそも物流のためでもあった海上の道をSUPという極めてシンプルな装備で浮かんで散歩するって楽しそうだな! など色々想像することがキッカケとなったわけです。

こんな感じのキッカケがなければ、SUPをやろうとは思わなかったでしょうね。SUPもボードの種類が目的別にたくさんありますが、将来別のタイプのモノが欲しくなるかどうかは、今後の活動次第だろうなぁ。

やっぱりモノを買うのは、それを使ってやってみたくなるキッカケに出くわすか、それを実践出来る場があるかどうか…だと思います。