兵庫県川西市多田のたこ焼き屋さん『豊嶋』について思いでなど

たこ焼き屋さんについてだ。最終的には何か仕事のhow to的な結論に達するのかというと全くそんなことはなく、記録しておくのは気になった今こそ!? と思ったから、兵庫県川西市多田のたこ焼き屋さん『豊嶋』について書いておくことにした。

兵庫県川西市多田のたこ焼き屋さん『豊嶋』

たこ焼き屋さんは全国どこにでもたくさんあるのだけど、兵庫県川西市多田のたこ焼き屋さん『豊嶋』のたこ焼き(店内)の勇姿がこれ。

中3のときに世田谷から川西市に越して来て(1980年)、新しい土地を知るためひとりぷらぷらとしているときに見つけたのだと思う。川西市には阪急電車かと思いきや、そうではない能勢電鉄というのが走っていて、多田という駅からほど近いところにその店はあります。自分でその店を撮った画像がないので、google earthから撮ったショットで代用させていただきます。こんな感じ。

豊嶋店

シャッター閉まってて閉店中の画像ですが、まさにここです。路面に向かって窓越しにたこ焼き台があって、通りすがりの人たちが「たこ焼きちょーだい」と声かけて買っていきます。その値段6個で100円。なんと100円! 入り口横から撮った画像ですが、こんな感じで焼いてらっしゃる。

豊嶋たこ焼き

豊嶋のおばちゃん

店内を撮影させてもらった中からの1枚。2015年10月末になりますが、開いてるかなぁと思って行った時のことです。おばさんなんとか続けておられました。聞けば久しぶりに店開けたということと、ご自身心臓を悪くしてしまったとのことでした。

当時中学3年の僕はひとりでよくこのたこ焼き屋さんに来て、当時出たヤンジャンなんかの漫画雑誌を読みながらたこ焼き2皿食ってました。そういうことを高校2年くらいまでは続けていました。

この店、6人くらいなら並んで座れるカウンターがあって、そこで食べる場合は一皿10個、それでも200円! 最初の画像の写真のものです。この日、超久しぶりということで、おまけに3個つけてくれました。その他食事メニューを下の画像からご確認ください。安すぎます…

たこ焼き屋豊嶋メニュー

自分は高校出てから名古屋経由(浪人)で東京に行ってしまったので、このたこ焼き屋さんに行くことがない期間がありました。それでもたまに訪れると覚えていてくれて、この時も何年振りだったかわからないくらいでした。その間、残念ながら、二人三脚でやって来られてた旦那さんがお亡くなりになっていて、おばさんは自分の体力のあるときに、不定期でお店に立っているとのことでした。

たこ焼き屋豊嶋の店内

こうしてカウンター前は鉄板があって、お好み焼き、焼きそばも焼いてくれます。

たこ焼き屋豊嶋鉄板

この鉄板について、当時おじさんが語ってくれました。そもそもこのたこ焼き屋さんを始めたのは、昭和の時代のオイルショックで景気が悪くなり、営んでいた鉄工所の経営が行き詰まり、鉄板ならいくらでもある! ってことでたこ焼き始めたんや〜と、話してくれたのを覚えています。

この鉄板、1970年代にスタートして今日までずっと使い続けて来られてて、真ん中あたりはやや凹んでます。長年使い込んで、油が染み込んだ鉄板でないとこの味は出せんのだよとも言っておられました。そうだろうそうだろうなぁ…

そしてこの日2015年10月末日は、食えるだけ食う! というつもりで来ていたので、さらにたこ焼き一皿追加し、もちろんビールも追加。そしてたこ焼きの次に好きなここのモダン焼きを注文。

豊嶋のモダン焼き

豊嶋の焼けたモダン焼き

いいか! 関西はヘラで鉄板から直接食うんだぞ。それでいいんだぞ。東京でそうしてもいいはずなんだぞ…
ということで、写真ないけど焼きそばも食べてコンプリート。

あれからすでに3年経ってるのだけど、その間、川西に行くのが正月だったりしてお店も開いてないなどで行けてない。おばさん元気にやっているのかどうかはわからないでいます。

ググると一応食べログの中に名前出てくるけど、当然白紙の状態。

東京ではこういう形態でたこ焼き屋を始めてもなかなか続けるのが難しいようなんだよね。でも今となっては東京に限らずどこでも個人経営のお店って続けるのが大変なんだと思う。

なくなるとアナウンスがあると、ワァーっと駆け込むように人が来るけど、その時ではもう遅いのはよくある話だし仕方ないのだ。でも、このお店のお二人は経営苦しいけどがんばってやっています! という感じではなかった。

いつまで6個100円やねん! って誰もが思っているはずだから、これまでいろんなご忠告もあったんだろうと思うけど、「子供が買える額でないとあかんやろ」と言っていたのを覚えてます。

兵庫県川西市多田のたこ焼き屋さん『豊嶋』さん、おばさんお元気ならまだたまにお店開いているんだろうけど、2018年9月25日現在、どうなっているのやら、行ってみないことにはわからない状態です。