台風の仕組みを知っておく。夏と秋の予定はコイツ次第。

2018年の8月。平成最後の8月でもあるのですが、さて8月中、何回台風が来たんだ? と思ってググってみたら、2018年8月の台風は9回と記録されていました。これは歴代かなり上位にランクする数字ですねぇ。

ちなみに今年2018年は1月にすでに1回やって来ておりまして、2月、3月とそれぞれ1回づつ来ていたようです。そいえば1月に台風かよ! と、ひとり突っ込んでいたような覚えがあります。

2018年8月までの台風の数
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/generation/generation.html

8月、9月は台風の季節。ということはよくわかってはいるのだけど、海や山でのレジャーシーズン、台風のおかげで楽しみにしていた予定がパーになったという経験は何度したことか…

ということで、そんな目に遭わないようあらかじめ台風を予想して、その合間を縫った予定が立てられないものか!? そのための情報はどこかで得られないのか!? と、まぁこれが個人レベルで出来ればいいのだけど、無理な相談に対して少し知っておくといいかもなことを。

まずは台風の多い月はいつ?

1年で台風の多い月
こちらから拝借。https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-4.html

やっぱり8月9月10月がトップ3かなぁ。上陸数でいえば7月の方が多いようで。なぜ7月から10月の間に数が増えるのかというのは、海水温(水面)が26℃あたりになると発生しやすいということなので、7月から10月の間に多く発生するようです。

熱帯から亜熱帯海域の暖かい海上(海面水温が26.5℃以上)で、台風は発生するといわれています。高い海面水温は、熱帯で形成される弱い渦を最大風速~17m/s以上の台風へと強化するのに好都合な海の環境といえます。

なぜ海面水温が高くなると台風が発生しやすくなるのか

上記から海面水温が26℃になると上昇気流が発生しやすくなって、次々と発生した積乱雲が取り込まれていって渦を形成するようになるものが台風の元と言えそうです。どんどん大きな積乱雲になっていく過程で吸い上げられていく水蒸気は水滴になり、その際に熱が発生しそれがさらに周りの空気の温度を上げることになり、より積乱雲は大きくなって、よく聞く『熱帯低気圧』になると。で、風速が17m/sを超えたものが台風ということです。

海面水温が26℃が条件なら、近年日本近海の水温も高めになっているから、より日本に近い海域で台風が発生しやすくなっているという理屈になる!? 赤道付近だったのがより北での発生に繋がりつつあるのだろうか。

台風のできるまでの図

そうやって出来た台風はどう進むのか

台風は、一般的に太平洋高気圧の縁(ふち)に沿(そ)って進んだり、偏西風(へんせいふう)のような上空の風の流れに沿って進みます。

出来た台風がまず北方向へ向かうから日本に近づくのだけど、その力は? と探していたらこういう説明があった。

周囲に強い風がないときは台風は地球の回転の影響だけを受けます。風がなくても地球は一日24時間かけて自転していますから、宇宙の静止点(ゼッタイ座標)から眺めれば猛烈なスピードで回転しています。この回転力の影響を受けて、台風は北進します。

https://plaza.rakuten.co.jp/ojiichannnochie/diary/201608130003/

いわゆる『コリオリの力』も影響するってことか。こうして北へと進んでいくと、やがて貿易風(東から西方向に吹く風)に押されて北西方向へ進んでいくと。だから沖縄あたりに向かっていく台風がよくあるということになる。だけど、その台風はやがて進路を東の方向へ変えて本州に近づきます。そうさせるのが偏西風(西から東方向へ吹く風)であると。

台風の進路

台風の進路図とかで画像検索すると、見慣れたこんな画がたくさん見られます。基本的に日本に近くに従って東へと向かうのが通常の進路。だけど2018年の12号は観測史上初、東から西へ進んだ珍しい台風となりました。

そんなこともありつつ、台風は北へ向かうにつれて海水の温度が低くなって水蒸気が出来にくくなるので日本に到着する頃には勢いが弱くなる。台風の定義でもある風速が17m/sよりも弱くなると、熱帯低気圧や温帯低気圧に変わっていくわけです。

熱帯低気圧や温帯低気圧のこともあるけど長くなるのでこの件はまた別の機会に。

なんか大して深い解説にならずですみません。