ユニバーサルデザイン、ロン・メイスの7原則から

ポカポカ陽気で桜もここ2,3日が見頃のようで、このまま店じまいして桜の木の下でビール飲みたいがそんなわけにも行かないよなぁ。

先日仕事の打合せでフォントの話になり、今度の本文にはUD(ユニバーサルデザイン)フォントで14Q(9.923pt)くらいの大きさで…なんていう話になった。元々年齢層の高い人たちにも読まれるものなので、UDフォントで本文14Q(9.923pt)ってのはいいことだと思う。で、そういえばこれまで依頼されたデザインの仕事でユニバーサルデザインを意識しながらってホトンドやってなかったなぁと気づいた。

よくIR系のデザインやってる人から色やフォントに関してそのあたり意識してやってるよと言われてましたが、先日の打合せでUDの話が出たのも、その編集者自身が段々老眼もキツくなって来たということもあり、現実としてそういうことも含めた制作もこれから必要だよなぁと、しみじみ語っておられたというのがありました。って僕もその人と同じ年なんですがw

ユニバーサルデザインで画像検索すると、こんなものからあんなものまでとたくさん出て来ます。
ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインっていうと、なんとなく没個性的なイメージがあって全部が全部これに縛られたら面白くなくなる!くらいに思っておりました。ま、現実にはそんなことないのですが、それでも上記の仕事の話の後、改めてちょっとづつUDについてググったりしておりました。

そのUD(ユニバーサルデザイン)というのはその昔、アメリカのロナルド・メイス(Ronald L. Mace)という先生が提唱したもので、ロン・メイスの7原則というのがあります。

1. Equitable Use (公平性があること)
2. Flexibility in Use (柔軟性が高いこと)
3. Simple and Intuitive (簡単で直感的に使えること)
4. Perceptible Information (認知しやすい情報であること)
5. Tolerance for Error (単純ミスによるエラーで大事に至らないこと)
6. Low Physical Effort (少ない労力で済むこと)
7. Size and Space for Approach and Use (利用するために十分な大きさと広さがあること)

日本語訳は文脈によって色々あるけどだいたいこんな感じ。これがUDの基本思想と言われてます。
ユニバーサルデザインでググりますと、いろんな企業、メーカーによるユニバーサルデザインの解釈について述べたサイトが見つかります。中には電気や上下水道によくある子供向け仕組み見学案内みたいな感じのサイトもあって、人にやさしい製品作りに邁進しております的な広報活動が見られます。

グラフィックやwebのデザインにおいても、この7原則は当然鑑みられるべきことで、読み物であれば先に出たフォント(書体)のことなんてメインになりますし、色もそう。人間の場合、色覚の問題もあります。プロダクトデザインの世界だったら人間工学に基づいて乗り物からスプーン一本まで作られているんだと思います。

とまぁユニバーサルデザインって話は文字通り果てしないお題でして、個人的にはあれこれ調べてて人間の色覚については改めて興味を持った次第。小学校のころ色盲検査というのをやった覚えがあります。今は色盲、色弱は差別用語になるとかで、色覚障害と言ったりするそうですがそれも呼称としてどうなんだということになっているようです。基本的に色の見え方って人それぞれでそのうちのどの見え方が正常と言えるのかという議論があるようです。だとすると何を持って色覚障害なのかという話にもなって来ます。

次のブログで色の見え方について、へぇ〜と思ったこと書いてみたいと思ってます。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です